先日購入した、Rocoの40345 – Elektrische Kupplung, 4-poligを取り付け予定のIC客車に取り付けて、具合を確認してみました。取り付け自体は、NEM362のカプラーポケットに差し込むだけなので省略して…
取り付けた車両をレールの上に乗せた状態。車両同士を押し付けて連結しようとしますが、通電カプラーの嵌め合いが硬くてカプラーポケットの伸縮機構のせいで互いが押されて引っ込んでしまって車体同士が当たってしまって完全に密着出来ません。
※これは、取り付ける車両の構造に依存する可能性があります。今回はカプラーポケットが台車のセンターピン付近にマウントされている製品の為に発生した可能性が有り、最近のrailjetの様に床板と内装の間にカプラーポケットがマウントされている(前後方向の遊びの少ない)製品では起こらないかもしれません。
車両同士を押し当てては完全に連結が出来なかった為、仕方無いのでいったん横倒しにして、指でカプラーを押して密着させました。
※レビューの為の撮影の都合上横倒しにしましたが、車両を持ち上げてカプラーを指の腹で摘まんで押し込んでも良いと思います。
連結器を完全に密着させると、この車体間隔です!!幌がギリギリまで近づいていてとても実感的ですね。固定式の幌でこの間隔ですから、可動式の幌の車両なら密着すると思います。
試しにR490のきつめのカーブに乗せてみました。一応曲がりますが、カプラーが高い位置にあり、尚且つそこそこ幅がある為、車端部にスカートやステップなど構造物があるとぶつかってしまいます。カーブの走破性は若干犠牲になるかもしれませんが、そもそもこんな急なカーブを曲げる事は無いと思いますので、別段支障にはならないかと。
あくまで個人的な感想ですが…メリット・良い所は
- 接点が4つ(railjetなどと同じ)ある為、線路電源以外にもrailjetの様に何かしらの引き通しが出来る
- 接点がそこそこ広い面と面で接するので、接触不良も起こらなさそう
デメリット・悪い所は
- カプラーにオス・メスの違いが無く向きが無いので、配線や向きに留意する必要がある
- (個体によるかもしれないが)比較的硬い連結器なのでカップリングしにくい
- 配線が4本共黒で区別がつきにくいので、配線の際の取り違えに留意する必要がある
といった所です。今回私はDBのIC客車をrailjetの様に編成内で線路電源を引き通しつつコントロールカーのデコーダーで編成の室内灯を一括制御するという要件を満たすカプラーを探してこのカプラーを購入しましたが、このカプラーで満たせますので本格採用としました♪
参考例
ESUの通電カプラー(ユニバーサルカプラー)の場合の連結面間隔
P.S.ふと思いましたが、railjetの機関車と客車間のカプラーをこのカプラーにすれば、機関車の客車側のスノープローを諦めずにすむのでは…と思いました。